ダイヤフラムポンプの点検方法

INSPECTION

こちらでは弊社のポンプのメンテナンス方法をご紹介いたします。
必ず初めにお使いの製品に対応する分解図をご準備ください。

1.ポンプの取り外しと分解

ボルトを外してポンプを取り外す。

2.マニホールド部の分解と点検

マニホールド部のボルトを外し、分解する。

バルブシートとボールの位置を確認する。

3.マニホールド部品の点検

バルブシートの緩みや損傷があれば交換。

ボールのサイズを確認し、必要に応じて交換。

ガスケットの損傷がなければそのまま使用。

 

4.マニホールドの組立

部品を順番に組み立てる。

5. ポンプ本体側の分解

  1. ボルトの取り外し

    • 73-1 ボルト5本を外す。
    • メインバルブが固着していたらプラスチックハンマーで軽く叩く。
  2. ナットとハンドルの取り外し

    • 67-1 ナット8個を外し、スタンドとハンドルを取り外す。
  3. ハウジングの取り外し

    • 60-1、60-2、60-4 合計16個のボルトを外し、ハウジングを取り外す。
  4. 袋ナットの取り外し

    • 69 袋ナット2個を外す。
    • 一方の袋ナットを外した後、反対側にナットを2個取り付けてから
      もう片方の袋ナットを外す。
    • Wナットは凹面を向かい合わせにして締め付ける。
  5. ガスケットとプレートの取り外し

    • 09 ガスケット2個を外す。
    • 04 外プレート2個を外す。
    • 03 ダイアフラム2個を外す。
    • 05 内プレート2個を外す。
    • 13 銅製ガスケット2個を外す。
    • 07 スペーサー2個を外す。
  6. シャフトとその他の部品の取り外し

    • 16 シャフトを外す。
    • 20-1(20-2、3、4、5を含む)ボンネットを外す。
    • 20-6 タックルを取る。
    • 20-7 スライダーを取る。

6. ポンプ本体側の部品点検

  1. ガスケットの点検

    • 擦り減りや中身の露出が見られる09 ガスケットは交換。
  2. 外プレートの点検

    • 04 外プレートが腐食している場合は交換。
  3. ダイアフラムの点検

    • 03 ダイアフラムに穴や傷があれば交換。
  4. シールパッキンの点検

    • 14 シールパッキンが溝から出ている、または傷がついていたら交換。
  5. ストッパーの点検

    • 36 ストッパーが飛び出している、または傷がついていれば交換。
  6. ブロック押さえの点検

    • 20-11 ブロック押さえが切れている、または磨耗していたら交換。
  7. ナベ小ネジの締め付け

    • 20-8 ナベ小ネジが緩んでいたら、ネジロックを使って締める。
  8. 本体切替部の清掃

    • 20-11 ブロック押さえのある本体切替部にゴミや水がないか確認。

7.ポンプ本体側の組立

  1. 本体とエアハウジングの結合

    • ポンプ本体と左右のエアハウジングをスクリューネジで固定。
  2. スライダーの設置

    • 20-7 スライダーを溝が上になるようにして挿入。
  3. シャフトの取り付け

    • 16 シャフトを挿入。
    • シャフトにはマシン油を塗布。
  4. タックルへのグリス塗布と設置

    • 20-6 タックルにグリスを塗り、設置。
  5. ボンネットの組み付け

    • 20-1 ボンネット(20-2、3、4、5を含む)を取り付け。
    • タックルが20-5 ガイドの溝にはまるようにする。
    • 20-5 ガイドが落ちないように周囲にグリスを塗る。
    • ボンネットを締め付けると20-4 スプリングが固くなり、16 シャフトを動かすとカチカチ音がする。
  6. 残りの部品の組み付け

    • 残りの部品を順序良く組み付ける。
    • 04、05 プレートは凹面をダイアフラム側に向ける。

8.メインバルブの分解及び点検

  1. 分解

    • 39-8 ナベ小ネジ4本を外す。
    • 39-4 スプールを丸い物で押して動きを確認。
  2. 点検と清掃

    • スプールが動く場合は取り出し、ゴミや水分を清掃。
    • 動かない場合はメーカーに送る。
    • スプールを清掃し、マシン油を塗って再度設置。
    • スプールがスムーズに動かない場合は、なじませる作業を繰り返す。それでも改善されない場合はメーカーに送る。
    • 38 ガスケットを点検。


9.メインバルブの組み付け

  • 部品を順番に組み立てる。
  • ダイアフラムを設置後、袋ナットで固定。
  • ダイアフラムは凹みがポンプ本体側に来るように設置。
  • 外ハウジングのボルトを仮止め後、Vブロックで調整し、本締め。
  • 空運転を行い、エアの吸い込みと吐き出しが正常か確認。

 

メンテナンスについて

  • スリーブ、スプール、Oリングはセットで交換。
  • ダイアフラムは両側を同時に交換(破損した場合もう片方も状況に応じて判断)
  • 分解した箇所のガスケット、パッキン、Oリングは必ず交換。

◎ 設計変更に伴い部品の形状および構造が異なる事もありますので、 ご不明な点がありましたら、弊社までお問い合わせください。

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