ポンプ資料館

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5.性能曲線の見方

ポンプの性能曲線は、供給される空気圧や吐出量に基づき、ポンプがどのように動作するかを示すグラフです。以下に、K6モデルを例にして性能曲線の見方を説明します。

1. 供給空気圧と吐出量の関係

たとえば、供給空気圧が0.5MPaで吐出量が200ℓ/分の場合、グラフ上で交点Aを求めます。この交点が、ポンプがどの程度の空気消費量を必要とするかの基準となります。


空気消費量の計算
 交点Aが示すポイントから、曲線上での空気消費量を確認します。この場合、交点Aの曲線上の位置によって、必要な空気消費量が求められます。たとえば、220NL/分が必要となる場合、性能曲線に従って供給する空気量を調整します。

2. 空気消費量の計算方法

次に、交点Aとその他の関連する交点を基に、空気消費量をさらに詳細に計算します。性能曲線上の他の交点(C、Dなど)を確認し、ポンプの最大効率が得られるようにします。

例えば、交点Cの位置では200NL/分、交点Dの位置では300NL/分の空気消費量が必要となります。

必要な空気消費量は、これらの交点の値を合計して計算します。

 


3. ポンプ選定時の注意事項

  • 吐出量は平均流量を基準として考え、ポンプが供給する空気圧の変動や吸入抵抗を考慮し、最大流量の80%以下での使用を推奨します。
  • 性能曲線に示されている空気消費量は、開閉型の空気消費量を表しており、ポンプの能力そのものではありません。また、実際の使用環境によっても空気圧は異なるため、必ず試運転や実際の使用状況で確認することが大切です。
  • 液体の粘度が高い場合、流量に影響が出ることがありますので、適切な液体の特性を考慮して使用しましょう。

性能曲線を正しく理解し、ポンプの適切な選定を行うことは、効率的な運転と長期的な使用に不可欠です。このページを参考に、最適なポンプ選定を行ってください。

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